
家族がうつ病になってしまった…
大事な人がうつになってしまってどう接したらいいの?
なんて声をかけてあげればいいんだろう…
このような疑問にお答えします。
僕は2018年に会社の人間関係をキッカケにうつ病を発症しました。
今も投薬治療を続けながら日々うつと闘っています。
✅この記事を書いてる

ニックネーム:けんにぃ
30代HSPうつブロガー
この記事では家族がうつ病になってしまった時に、どう振る舞えばいいのか?というテーマで書いていきたいと思います。
僕がうつになってからの時間をさかのぼって、妻にも意見を聞きながらまとめました。
うつの症状は様々あり、正解がありません。あくまで僕の場合の経験談なので参考程度に読んでくださいね。
✔️この記事でわかること
- 家族がうつ病になったらどう振る舞えばいいの?
- うつ病の僕が家族から言われて救われた言葉
- 人生を幸せにする思考法
- うつ病で働けなくなってしまった方へ
- 退職後のお金の不安を解消する制度まとめ
ひとつずつ解説していきます。
家族がうつ病を発症したらどう振る舞えばいい?うつ病経験者が解説
家族がうつ病になったらどう振る舞えばいいの?
基本的にうつには触れない
当事者はうつ病になってしまった事にとても罪悪感を持っています。

なので、よかれと思ってうつについて質問したり、心配しすぎたりするのは避けた方がいいです。
本人も心配かけたくないと思いながらも、うまく言葉に出来なかったり、気持ちが追いつかずにイライラしてしまう事も多いので、とりあえずあまり触れない事をおすすめします。
気分がマシな時は、向こうから話しかけてくるので、焦らずに待ちましょう。
とにかく否定・非難はせず認めてあげる
相手の言葉を否定や非難はせずに、一旦現状の全てを認めて受け止めてあげてください。
- いつまでクヨクヨしてるつもり?
- なんで働かないの?なんで学校行けないの?
- メンタルがしんどいのはみんな一緒だよ?
こんな事をメンタルダウンしてる時に一番信頼している家族から言われたら、マジで立ち直ることが出来なくなります。
うつ病は病気で、ただサボっている訳ではありません。

本人が苦しんでいる中で、家族も同じように苦しんで焦るのもわかります。
そんな時こそ家族の理解があるかどうかが、今後うつ病が回復に向かうかの分かれ目になるので寄り添ってあげてください。
まずは一旦今の状況を全て受け入れて、非難や否定だけはしないようにしてあげましょう。
頑張れなどの応援系はNG
うつ病の人は、うつになってしまった事をとても悲観的にとらえてショックを受けています。
またうつ病になる人の多くは、真面目で頑張り屋さんの場合が多く、自分の中では100%頑張った結果うつになってしまっているので絶望感に襲われています。

そんな状況で、頑張れ頑張れって言われると「これ以上何をどう頑張ればいいんだ…」となって余計に追い詰めてしまいます。
メンタルダウンしている時は、そっと見守ることに徹してくださいね。
うつ病の僕が家族から言われて救われた言葉
「いつでも家族は一緒」
うつ病になると、孤独感がハンパじゃなくなります。
家族で一緒に暮らしていても、自分だけが置いてけぼりされてるような、ひとりぼっちになったような感覚になります。
1人で真っ暗な別の世界に迷い込んだような感じです。

そんな時に全てを受け入れてくれた妻から「いつでも家族はみんな一緒にいるからね」と寄り添ってくれた時は、涙が止まりませんでした。
それだけ孤独感を1人で感じていたんだなと、言われて気付きました。
それからうつ病から逃げるだけしゃなくて、向き合って治していくという前向きなマインドに向かっていったキッカケになりました。
「頑張らなくていいから」
先程も書きましたが、うつ病になる人は頑張り屋さんが多いです。
- いままでずっと自分なりに頑張ってきたけど、その頑張りが間違っていたのか?
- これだけやっても仕事をちゃんとこなせなかった…
どれだけ頑張っても全く結果に反映されなくて、絶望してうつになるという最悪のパターンですよね。
【頑張ってきた】という事実を認めてあげて、「十分頑張ったんだから、もう頑張らなくていいよ」と言われた時は本当に救われた気がしました。

頑張らなくてもいいんだ…少しゆっくりしてもいいんだ…と思えるだけで心から安心出来た記憶があります。
うつ病の人はこれまで十分頑張ってきたからこそ、メンタルが頑張りに耐えきれず崩壊してしまうんです。
「大変な時は誰にでもあってお互い様だから」

「大変な事はみんなで分け合おう」って言われた時は、体からスッと力が抜けて安心したのを覚えています。
何度も心が折れてしまっていたので、頑張れない自分を責めて責めて責めまくっていた時に、しんどさを理解してくれようとした妻には感謝しかありません。
結局寄り添ってくれる事が、一番安心するのかなと経験上そう思います。
うつ病は必ず回復していける病気だと思います。
そのためには近くにいる家族や友人の支え無しでは、回復が難しくなるなというのが肌感覚として残っています。
人生を幸せにする思考法
幸せ=お金や社会的地位ではない
うつ病になって一番強く感じたのが、これでした。

僕はずっと、幸せって会社で頑張って出世して妻子を養ってこそ男の生き方であり、それが出来なければ何の価値もないと思っていました。少し極端ですが、、
でもそれは半分正解で半分不正解だったなと思います。
確かに仕事をしてお金を稼がないと家族を養っていけないし、生きてもいけないのでお金は必要です。
しかし出世や社会的地位に縛られすぎて、自分を見失ってしまうと確実に不幸になってしまうと感じます。

僕は出世競争や社内政治は受けつけなかったし、合わなかったです。大きな会社になればなるほど出世競争に強制的に参加させられているような雰囲気が耐えられませんでした。
やってみてわかりましたが、欲に突き動かされる行動に幸せを感じませんでした。
あなたはどうでしょうか?
家族でご飯が食べられるだけで十分幸せ
うつ病を経験して、どん底を味わった僕が最終的に幸せに感じることのNo.1は、家族と一緒にご飯が食べられることでした。

あまりに普通のことで??ってなる人もいるかもしれません。
しかしうつ病を経験して、この当たり前な日常にどれだけ価値があったかを思い知らさせました。
うつ病をきっかけに、この当たり前に感謝しなくちゃいけないと、神様から教えてもらった気がしています。
幸せって上ばかり見て追い求めがちですが、しっかりと足元を見てみるとすごく近くにあったりするんだなと勉強になりました。
人生は焦らずマイペースが最強
人生を楽しく幸せに過ごせるかどうかに関して僕が思うことは「焦ってはいけない」という結論です。
焦っても人生が好転していく事はないというのが、これまでがむしゃらに頑張ってうつ病になって、もがき苦しんだ僕の答えでした。

【今の自分に出来ること】を一歩ずつ確実にこなして、ゆっくりでいいので前進することが大切です。
時には休憩したり、ちょっと戻って再チャレンジしてもいいと思います。
早くお金を稼がないと、早く出世しないと、早く幸せな家庭を持たないと、早く何者かにならないとっていう人間の欲から少し距離を取って、客観的に自分を見直してみるのがオススメです。
最後に笑っていられれば、それが幸せじゃないでしょうか。
うつ病で働けなくなってしまった方へ
うつ症状専門の就労移行支援
うつ病で会社を退職せざるを得なくなってしまった方へ、うつ病専門の就労移行支援をご存知でしょうか?
うつ病のようなメンタルに不安を抱える方に向けて、再就職をサポートしてくれるサービスがあります。ただでさえ大変で、かなりのエネルギーを使う就職活動を、うつを抱えた状態で乗り越えるのは至難の技ですよね。。
うつ病専門の就労移行支援では、うつ病を専門に扱っているのでサポートから就労プログラムまで、利用者の不安を先回りして準備してくれていて、心強い味方になってくれます。
利用者は無料で使えるのも安心ですし、受け入れる企業側もうつに理解がある企業になっているので、うつ病だということを隠す必要もなければ、無理して背伸びする必要もありません。
ありのままの自分を受け入れてくれる会社を探すにはいい環境になります。
うつ症状専門の就労移行支援【atGPジョブトレ うつ症状コース】でもう一度立ち上がるきっかけにしてみてください。
焦る必要はありません。自分のペースでOKです。
退職後のお金の不安を解消する制度まとめ
【自立支援給付による精神通院医療】
2013年から施行されている、障害者総合支援法の自立支援給付という制度は、通院による精神医療を継続的に要する病状を持つ人に対して自立支援医療費を支給する制度です。これは、日本の障害者福祉施策の中に位置づけられています。
この給付を受けるには市町村の福祉関係窓口で申請書をもらい、記入・提出します。その際、医者の診断書や障害年金の受給証明書などが必要となります。
具体的な給付内容は、原則としてその疾患にかかる通院での精神医療の月額の9割が公費負担となり、対象者は1割負担となります。その1割負担が高額になる場合は世帯単位の所得により対象者の負担額には上限がつくので、安心して通院治療を受けることができます。
【傷病手当金】
傷病手当金は、正式には健康保険傷病手当といいます。同一の傷病が原因で連続して休職期間が3日以上ある場合、4日目以降の休みについて傷病手当金が支払われる、健康保険における制度です。休職を初めてからの3日間は待機期間と呼ばれ、その3日には公休日や有給休暇日が含まれててもかまいません。
仕事を休職する際には覚えておきたい制度ですが、退職後も同じ傷病が理由で療養を続け、仕事に就けない場合、最長で1年6カ月、傷病手当金を受給することができます。その際に支給される額は休業前までの1年間の平均月給額の2/3となります。今までの月給の2/3が支給されるのは働いていないことや、治療にどれだけの期間が費やされるのかわからないことを考えると、これまで同様の出費はできないにせよ、あるのとないのとでは大きな違いと言えます。
【障害年金】
障害年金とは、国民年金に加入している場合は障害基礎年金、厚生年金に加入している場合、障害厚生年金と呼ばれます。それぞれ受給条件を満たすことによって支給される年金です。
支給金額については、国民年金加入者は障害の程度(その傷病が日常生活にどれくらい影響を与えるか)によって変わります。
1級は年額約97万円、2級は年額約78万円となっており、子どもがいる場合は加算があります。障害厚生年金については障害の程度により1級から3級までの等級があり、定められた平均標準報酬月額と厚生年金の加入期間によって算出されますので一律ではありません。
配偶者がいる場合、要件を満たせば加算があります。また、厚生年金加入者は国民年金の第2号被保険者でもありますので、障害厚生年金の1、2級に該当する場合は要件を満たせば障害厚生年金と同時に障害基礎年金を合わせて受給できることになります。事業所で就業している場合、厚生年金保険料は給与から天引きされているので納入漏れがありません。
障害の程度は判定次第ですが、一定期間以上働いていれば受給要件は自然と満たせるので安心です。年金制度は国民のための社会保障制度です。ためらわずに市町村の年金窓口に相談しましょう。
【失業保険】
失業保険は、離職後、就職する意思と能力があることが前提に90~360日間支給される雇用保険制度です。支給期間は、傷病、妊娠、出産、育児などの事情がある場合には最長3年まで延長可能です。
退職した職場から発行された雇用保険被保険者離職票をハローワークに提出すると、申請し失業保険の受給の可否、支給額の決定がなされます。基本手当日額は離職前の給与を計算式に当てはめた額の50~80%が一般的です。
この際、離職理由や雇用保険の被保険者であった期間が勘案されます。離職理由が”自己都合による退職”なのか、”特定理由離職”なのかは重要です。傷病などでやむを得ず退職した場合は”特定理由離職者”となります。
特定理由離職者は離職する前の1年間のうち6カ月以上の被保険者期間があれば失業保険給付の対象となります。自己都合による退職の場合は2年間で12カ月以上の被保険者期間が必要です。
うつ病で退職した場合、就職する意思はあっても能力があるのかということが問題となります。これについてはハローワークでしっかり相談しましょう。
傷病が理由ですぐに就職できない場合、求職の申し込みはできますが、失業保険の基本手当の対象とならず、求職申込日から15日以上傷病で就職できない場合、雇用保険の「傷病手当金」の対象になり得ます。これは、前述した健康保険の傷病手当とは全く別のもので、同時に両方を受給することはできません。
これらを知っているか知らないかで受けられる恩恵が全く変わってきますので、必ず把握して利用出来るものは全て利用しましょう。
まとめ
うつ病は1人で抱え込むには、あまりに辛いものです。

家族の理解や寄り添ってくれる事が、何よりの薬かもしれません。
いつ治るか分からないからこそ家族の支えがあって、本人のペースで人生をいい方向に変えていくことが必要になります。
僕もまだまだ完治まで時間がかかりそうですが、諦めずに今日も家族のためにコツコツやっていこうと思います。
最後まで読んでいただきありがとうございました!
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