
うつになってからお酒の量が増えたな…
不安になるとお酒に頼ってしまう生活が続いてる…
でもうつとお酒は関係ないでしょ?
このような疑問について解説します。
✅この記事を書いてる人

ニックネーム:けんにぃ
うつ歴4年のHSPうつブロガー
この記事ではうつ病とお酒の関係が最悪だったという実体験です。
うつ症状を軽減させたいならお酒はマジで減らすべきです。
アルコールがこんなにも頭や体に影響を与えるものだったと感じた時は、怖くなりました。
✔️この記事でわかること
- 不安になるとアルコールを飲んでしまう原因
- うつとアルコールの組み合わせが最悪の理由
- 僕が実践したアルコールを減らす3つの方法
- うつ病で働けなくなってしまった方へ
ひとつずつ解説していきます。
うつ病とお酒は本当に最悪の組み合わせだった…【実体験を解説】
うつになるとお酒を飲んでしまう原因
落ち込んだ気分を一瞬でも紛らわせるため
うつになると、不安な気持ちが止まらなくなってネガティブなことばかり考えてしまうようになります。
その状況がとにかく辛くて、現実から逃げたくてお酒を飲んでしまうというループです。

僕は毎日のようにビールやストロング系チューハイをガブガブ飲んで、次の日二日酔いで朝起きられないという最悪の毎日になっていました。
飲んでる瞬間は、不安な気持ちが一瞬やわらいでいるように感じて心地よくなります。
しかし次の日の朝は気分が最悪で、お酒を飲んでしまったことを後悔する毎日になっていました。
そもそも飲む理由がよくないので、適量も決められず酔うためだけのお酒になってしまいがちでした。
不眠の不安を解消するために寝酒をしてしまう
うつになるとメンタルが不安定になり、眠れなくなる事が多いです。
でも寝ないと頭も体も回復しないことはわかっています。でも眠れない。。その不安から寝酒(寝るためだけに飲むお酒)をしてしまうパターンになっていました。

不安で眠れないから寝るためだけに吐く寸前まで飲んで、フラフラで記憶が飛ぶレベルで毎日ベッドに倒れ込むように寝ていました。
こうなると、うつの他にアルコール依存症の疑いも出てくるのでかなり注意が必要です。
人に相談するのが苦手で孤独を感じやすい
アルコールをたくさん飲んでしまう人は、基本的に人間関係の構築が苦手で、人に相談するのが下手な人が多いと感じます。
僕も人に相談するのが苦手で、自分で抱え込んで何とかしようとして、負のループから抜け出せずに苦しみました。

また相談できずに、1人で悩んで孤独を感じやすく、メンタルの回復のきっかけをつかみにくい傾向もありますね。
そんな孤独な状況を救ってくれるのが、アルコールであり、現実逃避のためのお酒になってしまうんです。
このサイクルは恐ろしいので、気をつけましょう。
うつとお酒の組み合わせが最悪の理由
アルコール依存症になる確率を倍増させる
うつ病は、放置して勝手に治ることはまずあり得ない病気です。
そこにアルコールをたくさん飲んでしまうと、逃げ道がアルコールだけになり、アルコールが無いと心の安定を保てなくなってしまいます。
僕は過去にアルコールを飲みすぎて精神的におかしくなったので、病院に行ったらアルコール依存症の一歩手前だと言われました。

このまま今の飲み方を続けていたら、3年後には確実にアルコール依存症になっていたと言われた時はマジで恐怖でした。
ちなみに僕の場合毎日飲むようになって2年くらい経っていたので、数年単位でおかしな飲み方をしている方はマジで注意してください。
お酒を飲む理由が不安などから逃れるためだけになっているのは、かなり危険な状態です。
睡眠障害を引き起こし、うつが悪化する
アルコールを飲むと、寝付きはいいんですよ。

嫌な事や不安な事を考える暇もなく寝てしまうから、不眠には最高のアイテムのように見えますが実際は全くそんな事ないんです。。。
むしろ逆で、アルコールは睡眠障害を引き起こします。
アルコールのせいで、脳が覚醒し眠りの質が著しく落ちてしまい、さらに利尿作用が働き夜中に何度もトイレに行く羽目になり、睡眠の質は最悪のものになります。
朝になって全く寝た気がしないことがよくある方は、お酒の量や睡眠の質について問題ないかもう一度確認しましょう。
うつの最大の敵は、眠れないことによる睡眠障害ですから、当然うつは悪化してどんどん深みにハマっていきます。
負のループから抜け出せなくなる
飲みたくないアルコール(酒)を飲むようになってしまう。

僕の経験上ここが一番しんどかったです。
アルコールは楽しく飲むことが前提だと思いますが、僕の場合は
- 「現実から逃れるため」
- 「不安な気持ちを一瞬でも緩和させるため」
だけに飲んでいました。
だからどれだけ体調が悪くても、心が不安なので飲んでしまうんですよね。。
それでまたしんどくなって、不安感が倍増してまた飲むという繰り返しでした。

一度このループに入ってしまうとなかなか抜け出すことが出来ません。
少なくとも自分の意思だけではどうしようもなくなるので、一度病院で診療してもらうのがベストな選択だと思います。
僕が実践したアルコールを減らす3つの方法
いきなり止めずに徐々に減らしていく
僕の経験上、いきなりゼロにするのは結構キツいというか、一瞬止めれたとしてもその後の反動が大きいのであまりオススメしません。
コツは量と度数を徐々に減らしていく方法です。

僕の場合だといつも飲んでいたのがビールとストロング系のコンビでした。
大体ビール2本とストロング系3本飲んでいたので、一旦飲む本数はそのままでストロング系の度数を9%⇨7%に落としていきます。
それに慣れてきたら、7%⇨5%に落として徐々にアルコールの強度を下げていくようにしました。
いきなり本数を減らすより、先に度数を下げていく方が減らすには効果は高いです。本数を変えない事で満足感や飲んでいる時間をいきなり崩さない方がいいです。
ワイン系でも通常12%前後ですが5%〜8%のワインもあるのでそちらを選ぶようにしましょう。

僕はストロング系に完全に依存していたので、毎日冷蔵庫にストックがないと不安で常に買い足しているような状態でした。
そんな状況は普通じゃありません。今ならそう思いますが当時はストロングが心の支えになってたと思うと自分でも信じられません。
自分は病人だという自覚を持つ
うつ病は立派な病気です。
まずは自分が病人だという自覚を持つことが禁酒に向けた大きな一歩になります。

僕はうつになってからずっと、自分がうつ病なわけがない、アルコールもその気になればやめられると思っていました。
でも現実はうつ病はどんどん悪化するし、アルコールの量も度数もどんどん多く、高くなるし最後は自分ではもうどうする事も出来なくなっていました。
落ちるとこまで落ちてやっと、自分は普通じゃない、自分の力だけでなんとかするのは無理だなと分かりました。
もっと早く自分で自覚してれば、もっと早い段階で治療が出来て、ここまでひどくならなかったなと思います。
「自分も当てはまってるかな?」と思う人は、自覚して病院で正しい診察を受けて診てもらいましょう。
最初の1ヶ月が勝負(おすすめは筋トレ)
禁酒を始めてると「最初の1ヶ月が勝負だなぁ」とやってみて思います。

体の中に溜まっているアルコールの成分が完全に抜けていく感覚になったのが1ヶ月くらい経った時でした。
アルコールが抜けていく途中が一番飲みたくなるし、我慢のストレスがやってきます。
そこで我慢して乗り越えられるかが、禁酒に成功するかどうかの分かれ目だと感じます。
最初の1ヶ月を乗り切れば、どんどん飲みたいという欲求が薄れてきます。
後は睡眠の質を上げるために、僕は筋トレを始めました。
家で出来る範囲の自重トレーニングだけでも、体を疲れさせるには十分です。
筋トレ後にプロテインを飲む習慣を作れば、プロテインを飲んだ後ってアルコールを飲みたいってならないです。
禁酒を頑張る時は、同時に筋トレをすればかなり追い風になってくれると思うのでぜひ試してみてください。
うつで働けなくなった方へ
うつ症状専門の就労移行支援
うつ病で会社を退職せざるを得なくなってしまった方へ、うつ病専門の就労移行支援をご存知でしょうか?
うつ病のようなメンタルに不安を抱える方に向けて、再就職をサポートしてくれるサービスがあります。

ただでさえ大変で、かなりのエネルギーを使う就職活動を、うつを抱えた状態で乗り越えるのは至難の技ですよね。。
うつ病専門の就労移行支援では、うつ病を専門に扱っているのでサポートから就労プログラムまで、利用者の不安を先回りして準備してくれていて、心強い味方になってくれます。
利用者は無料で使えるのも安心ですし、受け入れる企業側もうつに理解がある企業になっているので、うつ病だということを隠す必要もなければ、無理して背伸びする必要もありません。
ありのままの自分を受け入れてくれる会社を探すにはいい環境になります。
うつ症状専門の就労移行支援【atGPジョブトレ うつ症状コース】でもう一度一歩を踏み出すきっかけにしてみてください。
退職後のお金の不安を解消する制度まとめ
【自立支援給付による精神通院医療】
2013年から施行されている、障害者総合支援法の自立支援給付という制度は、通院による精神医療を継続的に要する病状を持つ人に対して自立支援医療費を支給する制度です。これは、日本の障害者福祉施策の中に位置づけられています。
この給付を受けるには市町村の福祉関係窓口で申請書をもらい、記入・提出します。その際、医者の診断書や障害年金の受給証明書などが必要となります。
具体的な給付内容は、原則としてその疾患にかかる通院での精神医療の月額の9割が公費負担となり、対象者は1割負担となります。その1割負担が高額になる場合は世帯単位の所得により対象者の負担額には上限がつくので、安心して通院治療を受けることができます。
【傷病手当金】
傷病手当金は、正式には健康保険傷病手当といいます。同一の傷病が原因で連続して休職期間が3日以上ある場合、4日目以降の休みについて傷病手当金が支払われる、健康保険における制度です。休職を初めてからの3日間は待機期間と呼ばれ、その3日には公休日や有給休暇日が含まれててもかまいません。
仕事を休職する際には覚えておきたい制度ですが、退職後も同じ傷病が理由で療養を続け、仕事に就けない場合、最長で1年6カ月、傷病手当金を受給することができます。その際に支給される額は休業前までの1年間の平均月給額の2/3となります。今までの月給の2/3が支給されるのは働いていないことや、治療にどれだけの期間が費やされるのかわからないことを考えると、これまで同様の出費はできないにせよ、あるのとないのとでは大きな違いと言えます。
【障害年金】
障害年金とは、国民年金に加入している場合は障害基礎年金、厚生年金に加入している場合、障害厚生年金と呼ばれます。それぞれ受給条件を満たすことによって支給される年金です。
支給金額については、国民年金加入者は障害の程度(その傷病が日常生活にどれくらい影響を与えるか)によって変わります。
1級は年額約97万円、2級は年額約78万円となっており、子どもがいる場合は加算があります。障害厚生年金については障害の程度により1級から3級までの等級があり、定められた平均標準報酬月額と厚生年金の加入期間によって算出されますので一律ではありません。
配偶者がいる場合、要件を満たせば加算があります。また、厚生年金加入者は国民年金の第2号被保険者でもありますので、障害厚生年金の1、2級に該当する場合は要件を満たせば障害厚生年金と同時に障害基礎年金を合わせて受給できることになります。事業所で就業している場合、厚生年金保険料は給与から天引きされているので納入漏れがありません。
障害の程度は判定次第ですが、一定期間以上働いていれば受給要件は自然と満たせるので安心です。年金制度は国民のための社会保障制度です。ためらわずに市町村の年金窓口に相談しましょう。
【失業保険】
失業保険は、離職後、就職する意思と能力があることが前提に90~360日間支給される雇用保険制度です。支給期間は、傷病、妊娠、出産、育児などの事情がある場合には最長3年まで延長可能です。
退職した職場から発行された雇用保険被保険者離職票をハローワークに提出すると、申請し失業保険の受給の可否、支給額の決定がなされます。基本手当日額は離職前の給与を計算式に当てはめた額の50~80%が一般的です。
この際、離職理由や雇用保険の被保険者であった期間が勘案されます。離職理由が”自己都合による退職”なのか、”特定理由離職”なのかは重要です。傷病などでやむを得ず退職した場合は”特定理由離職者”となります。
特定理由離職者は離職する前の1年間のうち6カ月以上の被保険者期間があれば失業保険給付の対象となります。自己都合による退職の場合は2年間で12カ月以上の被保険者期間が必要です。
うつ病で退職した場合、就職する意思はあっても能力があるのかということが問題となります。これについてはハローワークでしっかり相談しましょう。
傷病が理由ですぐに就職できない場合、求職の申し込みはできますが、失業保険の基本手当の対象とならず、求職申込日から15日以上傷病で就職できない場合、雇用保険の「傷病手当金」の対象になり得ます。これは、前述した健康保険の傷病手当とは全く別のもので、同時に両方を受給することはできません。
これらを知っているか知らないかで受けられる恩恵が全く変わってきますので、必ず把握して利用出来るものは全て利用しましょう。
まとめ
うつ病とお酒が最悪の組み合わせだということは、経験したからこそはっきと断言出来ます。
今現在うつの症状があり、日々苦しんでいる方、不安でなかなかお酒をやめたくてもやめられない方は、まずは勇気を出して一度病院で診てもらってください。
その上で、禁酒や筋トレなど前向きな方向へ前進してもらえると僕も嬉しいです。

僕もまだまだ完治まで程遠い感じですが、前向きに禁酒を継続して筋トレしてプロテインを飲みたいと思います。
僕が7種類くらい試して良かった2つを参考に載せておきます。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
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